タクシーお客様日記⑦チップ特集

紙袋六良の小話
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僕は不思議とチップを貰う事が多い。

「貰う」と言う気持ちよりも感謝の気持ちが多いから、「頂く」と感じている事が多いかな。

今回はこんな頼りないドライバーがチップ報酬を頂く流れを、日記にしてお話してみようと思うんだ。

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過去最高額のチップ報酬は1万円

これはお客様日記でも触れたとおり、僕は一度だけ1万円報酬を頂いたことがある。

これはもう二度とないかもなと思うほどの金額と鮮明な出会いだし、先輩や事務所の方に相談しても聞いたことが無いと言われる案件だった。

僕の最高報酬としてのチップは1万円が記憶に残っている感じだ。詳しくはその時の日記を見てほしいな。

チップの変わり種はバナナ

実は僕チップとして、おにぎりやお茶を頂くこともある。その中で一番記憶に残っているのがバナナ(ひとふさ)だった。

この時はどうだったか?

足腰の悪いお客様を対応したときだった。駅に着けてお客様を待っていたら、明らかに近距離のおばあちゃんが足や腰を気にしながらタクシー乗り場に向かってくるのが見えた。

おばあちゃんよりも先に追い越してお客様は次々に乗車されるのだけど、僕は正直お客様の冷たさも、ドライバーの近距離客と判断した時の対応が嫌いで仕方なかった。今もなお僕は苦手で仕方が無い事なのだけど、この日僕は自分の順番を追い越してくるお客様に断りを入れて、足腰が不自由なおばあちゃんを対応した。

僕を追い越してお客様も、タクシードライバーも次々に駅から離れていくのだけど、僕はおばあちゃんが気になって声を掛けに言った。

紙袋六良
紙袋六良

お疲れですか?タクシーご利用ですよね?お荷物お持ちしますよ

「近いんだけど良いかい? 」

こんなやり取りだったと思う。

周りの先輩からは「ほっとけよ。その客にあたった奴がワンメーターを我慢すれば良いだけだ」と教わったけど、僕はおばあちゃんが放っておけなくて、追い越してタクシーを利用するお客様の利用金額は考えもしなかった。

おばあちゃんに僕は腕をつかまれてタクシーまで案内すると、少し泣きながら世間は冷たいと愚痴をこぼして目的地を告げるおばあちゃんがいた。

当然ワンメーターのお客様で、僕はそれを苦にすることなく目的地まで送り届けた。
子供はいるのか?恋人は?私の孫には彼氏ができないけどどうおもう?

そんな質問をされながら目的地に着き、おばあちゃんは僕になぜかバナナをくれた。あなたが食べなくても、子供が食べるでしょ?

こんな事を言われて、さっき自分のために買ったのか?誰かの為に買ったバナナを僕は頂いた。

少し考えて頂いた後、おばあちゃんの玄関の前まで荷物を持ち送り届けた事がある。最後におばあちゃんは、僕の様な人と孫がお付き合いしてくれたら安心して向こうへ行けると言ってくれたから言葉を返した。

紙袋六良
紙袋六良

お孫さんは僕よりステキで夢より素敵な恋人をお客様の前に連れてきますから、僕のことはお客様と僕との間で思い出にしまっていてください

そうだねとお客様が頷いて千円手渡されたとき、僕は心が苦しくなって何とも言えない気持ちになったんだ。

酔い客のチップは勘違い

よくある僕のチップ報酬千円超えは、酔っているお客様のテンションぶち上げチップだ。酔っているお客様は支払う紙幣を理解していない事が多い。

2000円弱の距離走っても、5000円出してお釣りはいらないとかそんな感じ。数千円頂く事もあるから、頂いたらしばらく手元に置いておいて、1カ月ほど問い合わせが会社になければお菓子を買い込んで営業する。

頂いたチップ報酬は基本的に自分のために使わない。乗車されたお子様の為にお菓子を買い込んで配っている。

拒否されたことは一度あったかな程度で、比較的喜んでもらえているみたいだ。酔い客は見栄だったり勘違いだったり、多めにチップをくれる事があるんだよね。

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