道を急いでいる時、複雑な道を走っている時。そして慣れない経路を走る時など道を間違える事が起きてしまいます。
勿論お客様は、タクシードライバーを道のプロだと思っていますから、道を間違えるなんてありえないと言語道断的に考えてしまいます。
そこで私がお話できる事。それはタクシードライバーでも1日に何度でも道を間違える事があるというお話です。
なぜタクシードライバーが道を間違えるのか
これは理由も多くありますが、お客様の目的地が複数の経路で到達できる時が多いと思います。
この道の方が早いと思い言ってしまう場合もあれば、お客様との会話に夢中になりミスしてしまう場合もあるのですよね。勿論道を間違えるなんてあってはならないケースなのですが、私の場合1日に何度も道を間違えます。
その理由は担当エリアがコロコロ変わる事や、そもそも道に詳しくない事が多いのですが、不思議とお客様を怒らせることはありません。
そして自腹で料金負担した事も今のところありません。何故タクシードライバーが道を間違えたり遠回りしてしまうのか?
その理由や原因をここではお話したいと思います。もちろんお客様側からしたら迷惑な事ですから、料金を正当な金額で支払うケースもお話していきます。
道を間違える理由はこんなケースがある
①カーナビの性能
住所を伝えているのに、お客様の方が道を間違えたと気付くケースが多々みられます。この時に悪く思わないでほしいのがドライバーはカーナビの経路通りに走っている事です。
カーナビはおおよその最短ルートしか表示しません。生活道路と言われる、住宅街の道を抜け道として指定することは無いんです。
その為お客様の場合抜け道に気付く事もあれば、ドライバーからしてみると、抜け道すら知らないケースもカーナビ上では食い違ってきます。勿論ドライバーによっては抜け道を探しながらカーナビを使用しますが、新人さんはそうもいきませんし、私の様なドライバーはお客様がカーナビ優先で良いと言われれば知っている抜け道も走りません。
その理由はお客様の安全面からです。
生活道路と言われる場所を抜け道として使用すれば事故の確率も上がります。事故を起こしてしまえばお客様乗車中も、お客様を待たせたまま警察に通報し事故処理をしなければいけませんから、お客様の身の安全を考え、生活道路の抜け道を使用しない事も私はあります。
料金にシビアなお客様へは通常料金よりも上回ってしまった場合、それ以上は頂きませんとお伝えして回避する場合もあります。
その際、料金負担を求められたことはありません。
90円で時間と命を買えるのですから、お客様もお怒りになるケースは少ないと思います。少なくとも私はトラブルになった事がありません。
②会話中に右左折をミスする
高速道路以外は致命的ミスにはなりません。
私は会話中に右左折をミスしたケースが多いです。お客様に質問攻めにあい、返答中に右左折をミスするケースが在ったわけですね。この場合気付いたらすぐにお客様へ報告しています。
お客様は大抵会話が楽しかったから良いよと言ってくれます。ミスした私からしたら焦る所ですが、幸いお怒りになるお客様に出会ったことがありません。
その際私はいつもよりかかってしまった料金に対しては、「こちらで負担させて頂きます」とお詫びします。ですがお客様から料金負担はいらない、不要だと言われた事しかありません。
お詫びの後コースを見直し、修正しますが大きく料金が変わる事は少ないようです。

料金が高かったけど、普段よりも早く到着出来た。

いつもより楽しく乗車できた。
理由はそれぞれありますが、お客様の器が大きいケースですと、それ以外におつりまで頂くことも多いです。
まずは素直に謝罪すること、そしてコースの再確認が大事になります。お客様も人ですし、ドライバーがわざと道を間違える事が少ない事くらい理解してくれますから話し合いで解決すると思います。
③わざと道を間違える
お客様がシビアに感じる問題の一つに、わざと経路を間違えるドライバーがいると言う事です。この問題は理由が多く挙げられます。
・運転手の売り上げノルマの為
この2点が大きなところだと思います。ですが、お客様からしたら迷惑な話です。

わざと道間違えたろ?
そう思った場合は領収証をしっかりともらい、タクシーセンターへ苦情を入れましょう。最近のタクシー車内ではドライブレコーダーが搭載されている為、わざと道を間違えることはできませんし、不正請求はしても無駄ですから、ドライバーがわざと間違える事は無いと思います。
ですが納得いかない場合は、お客様がタクシーセンターへ苦情を入れる事が解決の道に繋がりますから是非利用してください。
経路ミスによる解決法
お客様はドライバーのミスは気になると思います。その時すぐに指摘するよりも、信号などで止まっている時に経路ミスを告げることが事故防止に繋がります。
90円からの料金ミスですが、ミスよりもお互いに怖いのが事故です。ドライバーがこれ以上ミスをなくすための気づかいを持ってあげると良いと思います。 大半のドライバーは過剰請求しませんから、目的地到着後に料金の話し合いが出来るようになるとスムーズです。
わざと料金を上乗せしようとするドライバーは少ないはずですから、優しさも持ってほしい所ですね。
ドライバーがミスに気付いたら、即お客様に報告することが大事です。自腹は痛いかも知れませんが、お客様が事故にあうよりはましです。お客様第一に考えることは当然かもしれません。
しかしそれが出来ないことが我々ドライバーの課題です。
私も満足度を高く接客できているかと言えば疑問ですし、自分の担当の先生が立派な方では無かったら問題をおこしていると思います。ですから、私達ドライバーはお客様と共にある事を念頭に置いて謙虚であり切実に走らなければいけないと思っています。
参考になるかは解りませんが今回はこんなお話でした。
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