タクシードライバーは基本的に乗車拒否ができません。
ですからトラブルになりそうだと感じてもお客様対応しないといけないわけですね。これはプロですから理屈はわかると思います。
ですが、プロだからこそお断りしたいお客様が存在するのも事実です。
今回はタクドラ新人さんが困るお客様の特徴や傾向をお話しして対応まで解説したいと思います。
タクドラが困るお客様の代表的タイプの対処法
①酔っぱらい
酔われたお客様は大抵寝てしまいます。暴れたりするお客様は例外だと考えていいです。
殆んどは行き先を告げて寝てしまう方が多いので困ることは実は少ないです。
この時注意したいのが自分の目的地をしっかり言えるのか?嘔吐等の心配がないかと言うこと位です。
もちろん運転によってしまって嘔吐するお客様はいますから、丁寧な運転を心がけて急ブレーキや急ハンドル等を注意した方が無難です。
あきらかに酩酊状態のお客様であれば無理して引き受ける必要はありません。
まずは酔われたお客様の目的地をしっかり聞き出せるかに注意したいところです。
②暴言をはく人
お客様のなかには、最初からクレームをつけたい姿勢で乗り込まれる方が稀にいます。このような方をお客様と認めることは心外ですが……
タクシーセンターでの教育からも解る通り乗車拒否はできません。
しかし暴言をはかれたり、運転に集中できないほど干渉された場合はあきらかに危険ですから乗車を中断するべきです。
このまま運行した場合事故の可能性があるかもしれないと思えば迷う必要はありません。その旨を伝えて乗車を拒否しましょう。
その際の運賃精算はまず会社に電話をして判断をあおぐ事も大事です。必要な場合は警察を呼ぶ事もあります。
落ち着いて目的地までお客様を対応できるのか判断が大事です。
無理する必要はありません。
③とにかく理不尽な人
お客様と認めることは難しいレベルの方がたまにあらわれます。実践上5000分の1位の確率です。
対応の際行き先が変わったり、目的地の細かな地理を把握していない事を狙われてトラブルに発展します。
お客様を対応する際経路確認をしてから実車メーターを押しますが、この手のタイプは走り出してからクレームを入れてきたりしますから無駄です。
とにかく色々と理不尽な要求を求められますから落ち着いた対応が大事です。
実践上では一年に一度程度遭遇しますから気持ちをしっかりと持つことが無事故になることでしょう。
このような迷惑客をどう対応するのか?
迷惑客と呼ぶにふさわしい方は総合して1日に一度程度は遭遇しますから、どれだけ冷静に対応できるかがすごく大事なことになってきます。
そもそも迷惑客の殆んどは自分の都合や要求しか追求しませんから道路交通法や車の事情等は理解してくれません。
簡単に言えば常識が備わってない人をお客様として対応しなければいけませんから、プロドライバーと言えどもミスが重なる場合もあり危険です。
このような状況を避けるためには、日々会社の情報をしっかりと聞き、ドライバーどうしで情報共有をすることで不良客を特定したり予想をたてることができるようになります。
この差が大きくなる時期が実は年に二回も訪れますから大事な習慣として肝に命じておくことがドライバー生命を維持するコツになります。
それでもどうしたらいいかわからないようなトラブルに遭遇した場合
お客様のトラブルとは、非常に些細なことから理不尽な事まで多岐に及びます。
この時どうしていいかわからない場合は迷わず会社へ連絡するか、警察へ通報するかした方が安全です。
ただ単に乗車を中断するとしても、更にトラブルが深まり大事になることもありますから判断に困った場合は速やかに会社へ連絡するか警察へ通報するかの二択になります。
これは恥ずかしいことではありません。
判断を間違えてしまい最終的に人身事故へ繋げたケースの方が恥です。お客様側はタクシードライバーの事を気遣う事はありません。
自身が最短距離で最安値になるコースを運行してくれさえすれば最低限満足です。
たった数百円や数千円の為に罪もない善良な方を巻き込むことが最大の恥なのです。
8月や12月は不良客と呼ばれる方が激増しますから、無理のないプロ意識を持ち判断できるドライバーになりましょう。
そして危険運転に繋がるような場合は速やかに乗車を拒否して構わないのです。
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