このページではタクシードライバーに必要な資格と経験についてお話しします。
一般の方は2種免許取得と地理試験を受けることは出来ますが、プロドライバーを目指さない限り乗務員証(運転者登録)は取得できません。
タクシー会社に所属しないとタクシードライバーになることが出来ないのです。

はじめに2種免許取得

多くの方はタクシー会社へ面接し、採用予定になると2種免許取得の運びになります。
2種免許とはお客様を乗せて営業出来る免許の事です。2種免許を所持していないとタクシー営業は許されません。
この2種免許ですが、一発試験を受けて合格するものや、専門の合宿所へ泊まり込んで勉強するものがあります。大体は合宿で取得を目指すことになりますね。
合宿期間は2週間程度で、法令と実技をこなして運転試験場でテストすることになります。
合宿所の生活は厳しいことが多いです。運転に関してもお客様を乗せて走る技術を求められますから、普通免許と同等とは考えない方がいいでしょう。
片手運転やブレーキの仕方、タイミングなどは教習中指導を受けます。プロドライバーとしての運転を指導されますから直していくのに戸惑いますね。
タクシーセンターで受講する
2種免許取得が済み次第、タクシーセンといういう機関へ講義を受けにいきます。
講義内容は法令・接客(接遇)・地理の3つを受講します。講義は4日間続き最終日に法令と地理の試験になります。
法令試験は社会人としての経験と運転経験があれば楽に受かります。難しい問題はありません。地理試験は東京大阪共に難易度が高く、神奈川が一番優しいレベルです。
とは言っても神奈川の地理試験ですら難しいので、しっかりと対策して臨まなければいけません。合格率は60%無かったと思います。
地理試験に対してのフォローは所属会社が過去問等を貸してくれたりするので、丸暗記して挑む方もいるくらいです。会社によっては5回落ちたら契約解除とか2回目の試験から自腹で試験料を払うなどルールもあります。
テストは非常に難しいですが、受講内容は一般人が知ることの出来ない内容を話してくれますから退屈はしません。
タクシーセンターでの受講内容などは録画も録音も禁止されていますから、何が話されるのかは想像つくと思います。タクシーセンターも二種免許合宿所も無駄に厳しいです。
堅苦しい事が嫌いな方や、古くさい考えが苦手な方は苦痛になります。そのあたりも含めて貴重な時間になるでしょう。
必要な資格は免許と乗務員証

法令試験、地理試験までパスできたらタクシーセンターから運転者登録をされます。書状などいくつか書類を頂いて晴れてプロドライバーになれるのです。
ここまでで2週間ほどかかります。(合宿とタクシーセンター講習終了まで)
ここからは道を覚えたり、接客に慣れたりしないといけません。
どんな経験が必要になる

営業開始までに社内のシステムを覚えないといけません。
料金メーターや領収書発行の仕方、ドア開閉などレクチャーされて経験を積むことになります。フォローアップ期間が少ない会社は1日で研修を済ませ、次の乗務から営業に出されます。
しっかりとした会社では個人に対して研修期間を設定したり、経路に詳しくなるためトレーナーと一緒に走ったりします。
大体1日研修して終わりの会社が多いようですが、1週間程度フォローしてくれる会社もあるので必要な経験が学べる会社を探したいですね。
実際にお客様を対応しながら走るわけですから、接客能力はある程度あった方がトラブルにはなりません。
非常識な利用者は沢山いますから対応力の問われる仕事です。フォローされている新人期間中に先輩や上司にしっかりと質問を重ねて経験としましょう。
その他には車輌点検のチェック項目や営業に対してのノウハウを教えてもらえますから、必要な経験と言うとこの程度です。
まとめ
必要な経験や資格はそこまで難しいものではありません。
ですがこのスタートラインから沢山の事があります。まずはここを乗り越えて新人期間を無事に過ごしましょう。
コメント