業界へ転職する場合、内勤は別としてドライバーは給料の仕組みが変わっています。
いわゆる歩合制の計算で売上に対した給料支払いになることがほとんどです。歩合率は会社によって変動しますがおおよそ50%が多いため、自分の欲しい金額の倍は売り上げたいところです。
手取り25万円を目指す場合、60万円ほど売上を見込まなければいけませんね。
今回は給料の仕組みと考え方を特集します。

タクシードライバーの給料
タクシードライバーの平均年収は360万円と言われています。実際にはもう少し多いと思いますが、この理由は稼ぐ人と稼がない人、会社の給料支払いにより変動が激しいためです。
会社から支払われる給料は自身が売り上げた金額のパーセンテージによります。
A社の場合
基本給+歩合制
B社の場合
歩合制のみ
C社の場合
歩合率75%支払い 車輌管理費自己負担
と、このように会社により給料計算も条件も変わってきます。何度も言うように一般的には歩合率50%あたりが平均です。
この他に業界では売上ノルマが存在します。これを“足切り”と呼ぶのですが、平均売上3万円足切りとすると、下回った場合の給料は会社の定める賃金となり、逆に足切りを越えたラインからは売上に応じて歩合率が上がっていくシステムを採用しています。
だいたい何処の会社にも足切りと歩合率の上昇はありますね。
どれだけ走れば目標金額になるのか

さて支払いの仕組みを理解すると、「どれだけ仕事したら目標金額に届くのか?」そう疑問に感じることでしょう。
神奈川京浜地区では1kmあたり200円の売上と言われています。お客様を乗せていない走行距離も含めた計算なので、お客様が1kmあたり200円負担するわけではありません。
お客様を乗せて走る実車とお客様を乗せずに走る空車走行をいれての計算です。
なので手取り25万円を目標にするのであれば12乗務するとして50000円平均ほど売り上げなければいけませんね。走行距離で言えば平均250km走るわけです。
別の記事と重複しますが現在の平均で言うと営業回数30回、走行距離250km位となります。したがって手取り25万円くらいなら誰でも目標には届きそうですね。
お客様単価はどれくらい

タクシーの初乗り料金を500円とします。
営業全てが500円だとすれば単純に100回営業しなければなりません。実際にはそんなことはないのですが、1000円未満の利用客は少なくありません。
ただお客様の平均単価と言うと地域や営業方法によって違いがかなりありますから、単価から何回営業したら良いのか?と単純に計算できないのも事実です。
入社先や営業スタイルによって大きく異なります。
それでも単価をなんとなくでも知りたい方へ参考に紹介します。
だいたいですが上記金額くらいですね。
その他に単価の強い時間帯や場所が存在しますが、それはあてにならないので参考としてこれで終わります。
単価を知ると目標営業回数が見えてくるため、入社した際に何をしたら良いのか?と迷うことは少なくなります。
高額単価はないのか

タクシーセンターで講習を受けるときに全国平均を教えてもらえますが、70%以上は1500円以下の利用客5%程度が5000円を超える利用客と言われています。
10000円超える利用客は全体の1%と言われますね。
実体験から考えるとかなり違いますが、全国の平均で言えばそうなのかな? とも感じます。
なので高額単価のお客様は少なく、ほとんどのお仕事は1500円未満になると言うお話しです。
ただし時間と場所によって高額単価のお客様を探すことはできますから、発表されている単価が自身の平均単価にはならないことは覚えておきましょう。
- 朝の時間に駅から空港へ向かうお客様
- 自宅から県外の病院へ向かうお客様
- 週末高い確率で県外へゴルフに行くお客様
と言ったように時間帯や場所により単価の良いお客様を対応できる事はあるんですね。
ですから単価の良いお客様の情報を知っておくことが入社後必要になってくるかもしれません。
高額単価のお客様は発表されている数字よりも多く感じますけどね。
単価の良い地域や会社が存在する
もらいたい給料の計算と目標がなんとなく出来ても、実際に稼げるのか不安になると思います。
稼ぐドライバーは稼ぎますし、稼ぐ必要の無いドライバーは稼がないのがこの業界です。
個人タクシーを目標にしているドライバーは独立開業のためにセーブした仕事をしますし、稼ぎたいドライバーは自分のノウハウを培っています。
入社までに考えておきたいのが、稼げる地域なのか? 稼げる会社なのかと言うことですね。自分で調べるとなると大変でしょうし面倒ですよね。
そのあたりを解答してくれるのは、タクシー会社や紹介会社になってきます。もちろん実際に働きたいエリアのドライバーに聞いても良いと思います。
大きな病院やホテルがある地域は利用客も単価も良いです。飲み屋さんが多い地域は酔った方が利用します。単価も低いイメージです。高級なクラブとか多い地域は酔ったお客様で単価が良い事もあります。
地域性は売上に関係しますから、そのあたりも考えておくと良いでしょう。
最後に会社ですね。
会社も得意としている営業があります。常連さんを抱えていてる会社でしたり、芸能関連のお客様を対応する会社だったり様々です。
会社の強みを知っておくと給料計算と売上目標が楽になりますし、入社後の研修期間や新人期間でそれに合わせた働き方を練習出来るのです。
最後に
給料の仕組みと売上作りに関する考え方をお話ししましたがお役に立ちましたか?
このあたりの考え方を業界に飛び込むまでに知っておくと入社後の生活がかなり楽になると思います。
他にも大事な会社選びもありますから是非チェックしてくださいね。
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