タクシー業界は過度な残業はありません。法令で上限が決まっているためそれ以上の勤務時間は働けません。
簡単に説明すると、日勤で10時間(休憩90分含む)隔日勤務で21時間(休憩180分含む)までとなります。 営業日報という書類を提出保管しますから不正しようがないですね。
今回は働き方に注目してお話ししていきます。

隔日勤務と日勤
タクシードライバーは主にシフト制で勤務します、会社によっては自己都合でシフトを組ませてくれる所もあります。
出退勤全て含めて日勤で10時間程度、隔日勤務で21時間程度拘束されますね。
稼げる勤務は夜勤、日勤、隔日勤務の順番となってましたが、現在は日勤が一番売上が安定しています。勤務時間帯を選べる会社では日勤を選択する事が稼ぎやすい状況なんですね。
ですが日勤や夜勤は乗務回数が多いため、時間の都合が作りづらいです。隔日勤務の場合は月に12~13乗務、日勤の場合24乗務するわけです。多くのドライバーは隔日勤務を選択しています。車輌管理がしやすいため会社側も隔日勤務のみ契約としているところもあります。

アルバイトやパート契約として働く場合は様々ですので、割愛させていただきます。
働き方として大きく分けると、日勤(夜勤)と隔日勤務の2つです。出勤時間帯の差はありますが、勤務体型はこんな感じになります。
仕事の流れ
タクシードライバーの仕事の流れは簡単です。
出社して準備したら走り回り、会社に帰ってきたら納金して洗車して終わりです。
これだけではわからないと思うので説明していきます。
① 出社
まず会社に来て最初にやることは、アルコールチェックと免許所持の確認です。
どこの会社も警察などで使っているアルコールチェッカーという機械が設置されています。それを使用してドライバーのアルコールチェックをして終了です。
会社によっては血圧計で毎朝計測するところもありますね。
② 出庫準備
アルコールチェックに問題がなければ、自分の営業車輌が出庫できる状態か確認します。
エンジンを開けてオイルをチェックしたり、タイヤに異常がないか、外装に傷や汚れが無いか確認していきます。
多くの会社では車輌1台につき2名で担当する管理方法で運行しますから、自分の反対番で管理する人が適当な人だと困ります。
確認が終わると出庫準備完了です。
③ 朝礼や点呼
出庫ができる状態になるといよいよ朝礼です。点呼とも呼ばれます。
この時に運行管理者と健康面など話し合い、出庫が可能か判断されます。直近での社内外の交通事情や事故情報、トラブルなど説明されたり、天候などによる事故の可能性を指導されたりします。
会社によっては集合点呼とか勉強会として、この時間に事故や防犯に関しての動画をみたり、営業所売上の記録などをしようして向上のためのアドバイス等がされます。
④ 営業開始
③まで済ませたら営業開始になります。
ドライバーの営業方法は様々です。
売上の作り方は色々ありますが、大体はこんなパターンですね。
休憩などは自分の都合でして構いません。会社側が定めた休憩時間を下回らなければ大丈夫です。
朝は駅から始めて日中は病院やホテルに待機して、夜からは街に出てお客様を対応するなど時間帯ごとにルーティン化しているドライバーが多いですね。
最近では営業回数30回、走行距離250程度が平均となりますから、売上的に50000円前後出来たら良い方じゃないでしょうか。
5 納金と入庫作業
営業終了したら会社へ帰って日報を記入します。
その際朝にやったアルコールチェックももう一度行います。
営業日報は報告や連絡をまとめるもので難しいことはありません。記入が終わったら売上金を納金機というものに入金して1日が終わります。
最後に次の出庫のために洗車をし、入庫(帰庫)します。
洗車は手洗いから丁寧にする人もいれば、洗車機にかけて終わらせる人もいます。会社に洗車機が完備されている所もありますから助かりますね。無いところは辛いです。
1日で一番辛い作業は洗車です。
営業日報、納金、洗車、入庫と済ませたら帰宅です。
6 明け・休日の過ごし方
ここまででわかる通り、ドライバーのアルコールチェックは厳しいです。
営業日にアルコール反応が少しでも出てしまうと乗務出来ません。大体は2度反応が出てしまったら解雇ですね。
特に出勤時間の計算をしてお酒を飲んだりしてしまうと体調によって残る場合も多いですから、お酒が好きな人は気を使わなければいけません。健康管理は特に注意したいところです。
隔日勤務ですと連休も多く時間が使いやすい日々を過ごせますから計画的に趣味などに集中出来ます。 副業などされている方や、副業をしたい方にも最適ですね。
会社内で野球やゴルフ、釣りや軽音楽など集まりがあったりしますから新しい仲間も見つかると思います。
プロドライバーであるならアルコールだけは気を付けたいところです。
7 組合やイベント

タクシー業界全体で言えることですが、個人との関わりや繋がりは浅いです。
出勤時や退勤時に顔を会わせる程度ですから、コミュニケーションが深まることは少ない業界です。
その為社内のイベントや組合の会合などがたまにあったりします。このような行事に参加する気持ちがある方は大丈夫ですが、乗り気しない方は会社内での人間関係を作ることに困りそうです。
洗車や納金のときにまわりに話しかけてコミュニケーションを深めることも出来ますが、だいたい皆疲れてますから難しいですよね。
その様なことまでケアしヒアリングしてくれる運行管理者もいますが、会社によっては淡々と日々作業として送り出す人もいます。
会社での人間関係を作り上げることは意外に難しいものとなっています。
最後に
いかがでしたか?
タクシー業界に転職を考えたら、仕事の流れや人間関係を知っておくことも大切ではないでしょうか?
採用されてから最初にあたる壁は間違いなく経路関係になりますが、道の勉強をするにも経路を調べるにも、先輩や上司に相談できる人物でいないとストレスのたまる日々を過ごします。
それを解消できるか考えてからでも入社は遅くありませんから、一度じっくり考えてみましょう。
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